併行して行われていた「兜教室」は今日が最終日となるが、
甲冑組はこれからが佳境へと入っていくことになる。
今日の作業は、
胴前部分の飾り布張りと細部の仕上げ糸張り、ついで、縅糸の寸法ごとの切り分けだ。
言ってしまえば簡単なことだが、これが一筋縄ではいかないのである。
まず、飾り布張りと細部の仕上げ糸張り
胴前部分の上部に張るのだが、まずサイズを合わせて切り取り
木工ボンドで貼り付ける。調整を繰り返しながら切り取る作業にイラッとし、
糊付けをはじめると布があちらこちらに伸びて簡単には貼り付けられない。
胴前の飾り付け準備完了
甲冑らしくなってきた
なんとか布張りを終えると、周囲に仕上げの糸を貼りつけていく。これが、
2o位の糸に糊付けしながらチビチビと貼っていくのである。
胴前の飾り作業を終えると、つぎは縅糸の切り分けだ。
これも決められた長さに切ればよい、といったものだが、油断をすると縅糸が
絡まって、それをほぐしながら切り分けるのだ。いや〜面倒くさい!
切り分けると、通しやすくするため糸の両端をセロテープで巻き上げていく。
これもオモテウラを見極め、通すときにセロテープ部分が外れないように
紙縒りを作っていくような細かい作業となる。 縅糸を切り分け
胴前部分の飾りつけ、縅糸の切り分け(まだすべてではないが)だけで
気が付けば、三時間を経過、まことに甲冑づくりは忍一字の作業である。
とはいえ、縅糸を通していけば、甲冑は一気に甲冑らしくなる
次回もイラッとしながらの作業になるだろうが、それはそれで楽しみのひとつだ。