今年も大山の里にセツブンソウがほころんだ。
先月末、そろそろかなと見に行ったときは蕾すらなく、
三月になってからも降り続いた雪の所為で、例年に比べて一ヶ月遅れの開花となった。


近くのお爺さんいわく、今年の寒さはひとしおで、丈も低いとおっしゃていた。
また、ズッとセツブンソウやアズマイチゲなどを
手入れされてきた御婆さんが体調不良で入院されたとのこと。
絶滅してもおかしくない野の花を大事に手入れされてきた御婆さん
良くなられたとしても、丹波には帰ってこられないのではなかろうか
…などと思われて、なにやらシンミリさせられたことだった。


上)セリバオーレン 下)雪割イチゲ
御婆さんに代わって地元の方々が
野花の手入れをされ、遅まきながら今年も可憐な花を楽しめた。
セツブンソウの他にも、アズマイチゲ、雪割イチゲなどが蕾をつけており
野花は変わらぬ姿を今年も見せてくれそうだ。
近くの山には梅の花が咲きそろい、本格的な春の訪れも近い。