2009年03月09日

四条発、東山から粟田口を経て四条へ戻る

土曜日に続いて、山城&山歩きを楽しんできた。ウサは昨日の疲労と花粉症のため「行かへん」とのことで、一人行だ。今回の山城攻略は将軍足利義輝が八坂の塔の東方、霊山の尾根に構えた霊山城址だ。ものの本によれば墓地の造成によって城址は消滅したというが、資料館でゲットした簡単な縄張り図を手に城址探しに出発した。

霊山-遠望
八坂の塔後方の山上に霊山城址がある

四条大橋を渡って、建仁寺境内を経て八坂の塔へ、人手で賑わう二年坂から高台寺、右手に見え隠れする山が霊山だ。地図を見ると城址へは護国神社にある坂本竜馬の墓所後方に登り口らしきものがあり、まずは竜馬の墓に詣でてから城址を目指そうとした。ところが、なんと入場料三百円とあり「え〜っ」という感じだ。けち臭い話だが竜馬の墓所参拝は取りやめて、もう一つの登り口である正法寺の墓地を目指す。墓地の外れの崖を強引に攀じ登ると、よく踏み固められた山道を発見。ちなみに、竜馬の墓地方面に下ってみると、ガッチリと金網でバリケードされ「立ち入り禁止、ここから先有料」のカンバンが付けられていた。さすがに京都の神社・仏閣はしっかりしてはるな〜。

霊山-建仁寺 space_w 霊山-八坂の塔 space_w 霊山-愛宕山遠望
建仁寺の楼門  橙の木越しに八坂の塔  正法寺境内から愛宕山を遠望

で、城址をめざして山上へ。と伊藤博文の碑というどでかい石碑が現われ、振り返ると木立が邪魔しているものの京都市街から愛宕山までが一望できる。縄張り図と見比べてみると、どうやら石碑のある削平地が主郭のようだ。主郭から南西側の山腹を木々越しに見透かすと、なにやらヒナ壇状の削平地が見える。印象としては風化と藪化が進んでいるが、幾重にも設けられた腰曲輪、崩れかけているが切岸も残っている。主郭の東直下には、その先の尾根とを穿つ堀切が設けられ、さらにその先には土橋をもった竪堀状の遺構も確認できた。城址を振り返ると主郭の高い切岸と堀切、左手尾根に連なる曲輪群が確認でき、なかなかどうして立派な城址だ。

霊山-城址01 space_w 霊山-城址02 space_w 霊山-城址堀切
霊山城址を探索 - 主郭下の曲輪  曲輪の切岸  主郭東の堀切

霊山-城址主郭 space_w 霊山-清水分岐 space_w 霊山-将軍塚へ
城址主郭を振り返る  清水との分岐  将軍塚に続く尾根道

霊山-将軍塚 space_w 霊山-粟田口へ space_w 霊山-円山分岐
将軍塚  将軍塚から粟田口へ  円山公園への分岐

霊山城址をあとに、将軍塚へと向かう。山道は快適で、ほどなく清水寺方面との分岐へ到着。一帯は土橋と竪堀?、虎口の跡?といった地形で、まるで城址のような雰囲気だ。清水寺から登ってきた場合、ここから霊山城址へと進むところだが、城址方面は「この先行止り」の標識が立てられている。護国神社方面からの登りと東山トレイルからの分岐が、ともに「行止り」となった時点で霊山城址は幻の城址になってしまったようだ。さて、将軍塚に続く尾根に取り付き、山道をしばらく歩くと唐突に将軍塚駐車場へと到着だ。そもそも将軍塚とは平安遷都にあたって桓武天皇が、都の鎮めの意味を込めて武将の像を埋めた塚を築かせたのが始まりといわれる。その後、国家に異変が生じようとしたとき、塚が鳴動したという。いま大日堂が建立され、その庭園に設けられた展望台から見る京都市街の眺めは素晴らしいパノラマだ(入園料:五百円)。トレイルコースは大日寺山門の手前の標識から山道に分け入り、大日寺に沿って北方へと続く。円山公園の分岐を通り越し、都ホテルの敷地をかすめつつ、粟田口へと下っていく。粟田口に到着すると、府立図書館に向かい借りていた本を返却。あとは、南禅寺→知恩院→八坂神社とブラブラ歩きで、ウサが一緒なら許されない菊正宗パック(一合)を片手に四条河原町を目指す。ほどよい疲れにアルコールがよく滲み通る、つまみに買ったたこ焼き(六個三百円)も美味い、これはこれで癖になりそうだ。

霊山-下山 space_w 霊山-八坂の梅 space_w 霊山-八坂楼門
踏み固められた山道が続く  八坂神社の紅梅  八坂神社の楼門

これまで、嵐山方面の西山トレイルコース、鹿ケ谷から大文字山、北白川の白鳥越えから雲母坂、そして、今回の将軍塚から粟田口への東山トレイルコースを断片的に歩いてきた。いずれも道がまことにきれいで標識も要所に立てられていて、快適な山歩きが楽しめる。とくに東山トレイルコースは、中世以来の道がそのままコースになっており、城址、寺院跡などなど、知らず身をもってそれぞれの時代史が体感できるところである。いつまで京に住み続けるのかは分からないが、可能な限り、京周辺の山城攻略&山歩きを楽しもうと思っている。by kuma

posted by うさくま at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 山歩き
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