今日から12月、2022年も残すところ1ヶ月。
そんな師走の初日、奥丹波城攻めオフ会を実施。
ターゲットは、奥丹波天田郡に西遷してきた
関東御家人 大中臣一族が築いた山城。
一つは大中臣那珂氏の丹波における嫡流・金山氏が
築いた大呂金山城跡、二つめは金山氏の支流・桐村氏が
築いた桐村城跡。もう一つ天寧寺城跡の併せて三城。
いずれも、再訪することはないと思っていた城ばかり。
平日ということもあって、参加者はすべて三人
篠山口駅に八時に集合、播磨屋の運転する車で
大呂金山城に針路をとった。鼓峠を越え九号線、
府道528号を北上、約一時間半で金山城に到着。
金山城跡は2011年の3月に登って以来、11年ぶり。淡い記憶を頼りに雑木藪化した尾根に取りつき、昨日の雨でぬかるんだ斜面を慎重に登っていった。
山上の城址は、雑木や灌木はあるものの健在だった。
主郭を中心に三方に伸びる尾根に曲輪を構え、尾根先は堀切で遮断している。とくに北方尾根の堀切は土塁を伴う力の入ったもので、相当の土木量で掘り切られたことが実感された。
主体部と各曲輪ともによく削平されており、曲輪を区画する高い切岸で防御されている。しかし、曲輪を結ぶルートは失われたようで、雨で滑りやすくなった切岸を時に四つん這いになりながら攀じ登った。
金山城の縄張は、堀切、土塁、竪堀などがあるものの総じて大味なものである。伝承にあるように丹波に入った金山氏が詰めの城として築いたものをベースとして、戦国期に改修したものと見受けられた。
金山氏は幕府に出仕したことから、在地の支配は一族の桐村氏が代行した。その結果、幕府が衰退するとともに金山氏も衰退、大呂一帯は桐村氏が支配するところとなった。金山城は大呂を掌握した桐村氏が桐村城の支城として整備した可能性もあろう。
金山城からの下山は登ったルートを探り探り下りて行ったが、途中からルートを見失い、別の場所に下ってしまった。里山は景色が変わらぬことから、登りはともかくとして下山は迷うことが多い。まずは無事に下りることができてホッとした。
次の桐村城跡は2014年の4月に登って以来、8年ぶり。
先に登った大呂金山城は街道から入ったところに位置しているが、桐村城は街道を見下ろす小山に築かれている。こちらも薄い記憶を頼りに、むかし登ったルートを探したが「ここらへんだったかな?」と心許ないことであった。
出会った地元の老人のアドバイスを受けて、鹿島神社より城址に至る急尾根を登った。こちらは金山城よりも急斜面でぬかるみ、落葉が散り敷いている。時々滑り落ちそうになりながら、城址まで登った時には汗だくであった。
主郭は後に回して周囲の竪堀、尾根筋の堀切を経て西の尾根筋の大堀切、曲輪、その西の二重堀切を探索。それらの防御施設は、金山城に比べて戦国後期の気配を感じさせた。
主郭の周囲を一周して、東の堀切、腰曲輪群まで、滑りそうになりながら経めぐった。最後に主郭に登ろうと思ったが、その切岸の高いこと、加えて疲労困憊、主郭に登ることは断念した。
桐村城の縄張は金山城よりも戦国山城を感じさせるものだった、しかし、曲輪などは金山城の方が広いことは、大中臣那珂一族において、金山氏が嫡流で、桐村氏が庶流であることが背景にあるように思われた。しかし、戦国後期においては桐村城が主体となり、金山城は支城化したことは、それぞれの構造の違いからも感じられるのだった。
今日、3つ目の山城は天寧寺城跡。
城址遺構は大中臣那珂金山氏が氏寺として開いた天寧寺後方の山上に残っている。天寧寺は足利将軍の帰依も受けた奥丹波の名刹。城址は大呂金山城から天寧寺まで伸びた尾根先に位置し、伝では金山氏が築いたものという。
天寧寺脇から山に分け入り、中腹まで登ったところに祀られている祠が最初の曲輪。そこから、さらに尾根筋を登ったピークに主郭を置き、三方に伸びる尾根に曲輪を構えている。
先に登った二つの山城に比べると、小ぶりながら尾根筋を堀切で遮断し切岸で防御している。総じて自然地形に近い状態。おそらく、桐村城・大呂金山城の前衛であり、見張り所的な役割を担ったものであろう。
大呂には他にも桐村城のある谷筋の入口を固める坂梨城などがあり、大呂一帯が大中臣那珂氏一族にとって重要なところだったことが、天寧寺、金山・桐村などの城址群から知れるのだった。
天寧寺山城を下ると、うっすらと夕闇が迫っていた。今日の城攻めはここまでとして、丹波篠山駅へと帰っていった。途中、小雨がぱらついたり、じっとしていると寒さが身に沁みたりしたが、ケガもなく無事、駅まで帰りついた。ここで、次の城攻めオフ会を期して一旦解散した。
その後、播磨屋とMさんの二人で懇親会。あれやこれやと話も弾み、飲み食い四時間、ほろ酔い気分で今日のオフ会は幕を閉じた。
今日の歩数計:一万歩
大変な道をお疲れさまでした
早く分かればご一緒したかったです
播磨屋さんの記事を頼りに自力で登ってみようと思います