2021年02月16日

光秀に最後まで抗戦した三尾山城に登る

今日は、予報通りに晴れ。
赤井一族の山城のうち三尾山城に、相方とのんびり登ってみた。
三尾山城は十二年前に中山から初登山、その後、佐仲峠から
四年前の夏に中山から再登山して以来、四度目。

篠山から栗柄峠越えで丹波市を往来すると
名前の由来となった三つの尾根を持った特徴的な山容が
否応なく目の前に現れる。その急峻な姿を見せる三尾山の
東峰・西峰・主峰に築かれた山城は難攻不落を思わせる。

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多紀連山から見た三尾山(2015.11撮影)。右から東峰、中峰、主峰。

築城主は黒井城主荻野直正の弟・赤井幸家で
日常の居館を国領に構え、三尾山に詰めの城を築いたという。

明智光秀の丹波攻めに対して幸家は、兄直正の片腕となって抗戦
兄が病死したのちは黒井城に入り赤井一族を統率した。
留守となった三尾城は家臣たちが守り、天正七年九月に落城した。

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我々を待つ、三尾山を見上げる(10:33)
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山道には100mごとに道標があり、迷うことはない

さて、四年ぶりの三尾山登山、定番の中山口から取り付いた。
昨日の雨に濡れた山道をゆっくりゆっくりと登ること一時間

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東峰と西峰の鞍部(曲輪だろう)に到着
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東峰の曲輪跡から黒井城方面を睥睨する

東峰と西峰の鞍部尾根筋に到着。まず、突端に位置する東峰に登り、
遠く黒井城から篠山と丹波市を分断する鋸山連山、
その向こうに聳える御嶽を眺望する。文字通りの絶景。
振り返ると西峰(中三尾)と主峰(城址主郭)が屹立する。

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西峰と主峰
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お地蔵さんとあるが、どう見ても弘法さんだ
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西峰へ登る斜面より東峰を見下ろす

東峰からの展望を堪能したあと、一旦下って、
尾根筋の曲輪を踏み越えながらこれまでスルーしていた
西峰(中三尾)に登る、ここも急崖と急斜面だ。
西峰は山頂に平場(曲輪だろう)、主峰側の斜面に数段の曲輪群、
生い茂る雑木がなければ、●●が縮みあがること間違いない。

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西峰の曲輪切岸と腰曲輪
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西峰の西に伸びる尾根曲輪
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西峰と主峰の鞍部に構えられた曲輪、土塁がまいている

西峰を下ると主峰との鞍部。おそらく、三尾城の兵站を担う
最も重要な曲輪と思われた。そこから主郭のある主峰の山頂までは
小曲輪が段状に連なる。三尾城を特徴づける遺構だ。
斜面の曲輪群を乗り越え、主郭の手前まで来ると、
バッサリと雑木が伐採され、目の前の風景が俄かに広くなった。

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主郭切岸と腰曲輪、雑木が伐採されている
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主峰ピークの主郭、南方に明智の陣城があった夏栗山

主郭に登り切ると、かつてなかった木製のベンチが設えられ、
先日登った金山城でも感じたが、大河の風はここにも吹いていた。
何よりも、地元の方々の熱心な作業ぶりに頭がさがることだった。
主郭からは眼前に夏栗と黒頭峰、西方に金山、譲葉、高見の諸城、
赤井氏にとっては押さえておくべき場所であり、
光秀勢が赤井一族の分断を図って陣城を築いたことが理解できる。

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西方、明智の陣城 金山城跡を見る
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西方、左から金山城跡、奥に高見城、右手手前に譲葉城を見る

さらに、東方には鋸連山と御嶽、はるか南に白髪嶽、松尾山、
文字通りの戦国城砦群をパノラマ風景で堪能できるところであった。

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東方、鋸山、その向こうに西ケ嶽と御嶽、さらに八ケ尾山
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南方、松尾山と白髪嶽を遠望
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東の腰曲輪と主郭切岸
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伐採された腰曲輪、その向こうに黒井城が見える

天気は快晴、素晴らしい眺望を堪能したあとは小休止、
汗がひくと、じわっと身体が冷えてきた。下山ルートとしては、
鋸山方面の尾根をたどって鏡峠から中山方面へという選択もあるが
十年前のような若さもないいま、大人しく登った道を下っていった。
もちろん、西峰(中三尾)の経由は避けて・・・。

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下山、三尾山を振り返る(14:07)

サクッと登ってササッと下った三時間の山歩き、いい運動になった!
今日、久しぶりに三尾山に登ってヒカゲツツジが多いことを知った。
花が咲く連休のころに、三尾山から鋸山までの尾根筋を
ガッツリ歩くのも楽しそうだ。実行プランを立てねば。
posted by うさくま at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 丹波の山城
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