一昨日、綾部市にある大槻氏の山城高城城に登ってきた。
下山したあと、登り口とした久香寺かの境内より見た
東北方の山麓に墓地を発見。早速、墓地紋探索を行った。
明るい陽射しの中に点々と墓石が散在する
いい感じの墓地である。名字はといえば、梅田・四方・佐々など
珍しいものはない。家紋も「三つ柏」「立ち沢瀉」「隅四つ目」など
こちらも特段、珍しいものはない。そのようななかで、
ありました!久しぶりに出会う「古木柏(株柏)」紋。
榊家(以下同じ)
榊家の墓所はいずれも「古木柏(株柏)」、さらに墓地を歩くと
津田家、梅田家などの墓石にも「古木柏(株柏)」紋が刻まれている。
名字は違えど「古木柏(株柏)」紋!綾部はこの家紋が実に多い。
津田家
梅田家(以下同じ)
「古木柏(株柏)」紋の基本パーツは共通しているのだが
家紋として墓石に彫られると紋形は一定せず見事にバラバラ。
なんとも不思議な紋というしかないのである。
その由来に思いをいたせば、ハッキリとしたことは分からないが
「三つ柏」紋の多い墓地に見かけるような・・・。
乱暴に結論を急げば、三つ柏紋を用いていた家の誰かが
洒落で「古木に柏」紋を発案、それを墓石に刻んだものであろうか?
それがいつのことかわかる術もないが、そのようなことが誰何される。
また、紋の呼称は家紋の本などでは「古木に柏」とされるが
綾部市の上林谷で出会った「古木に柏」紋を刻んだ家の方は
「この紋は『株柏』と呼んでいる」と教えてくれはった。
なるほど株柏!古木に柏は枯れた木に葉が一枚という寂しい印象だが
株柏となれば、伐られて使命を果たした木の株が新たに葉をつけた
という勢いのある印象である。そこらへんのところに、
この紋が生まれたおおきなヒントがあるのだろうが、
やはりよく分からない家紋の一つであることに変わりはない。
たまたま、実家の家紋を検索して、こちらの記事に
来ました。
私の実家の家紋が、葉の向きは左向きですが、
まさに古木柏で、とても興味深く読ませていただきました。
ちなみに実家は福島県の会津地方です。
京都とは繋がりの深い地域なので、妙に納得いたしました。
私共はこの家紋を「ボクカシワ」と呼んでおります。
「古木柏(コボクカシワ)」紋があるのですね。
画像があれば、ぜひアップしてください。
名称が「ボクカシワ」とのことですが
「コボクカシワ」の誤伝でしょうか?
そこらへんも気になります。