2019年10月04日

眼科で検査、ついでに居館跡をめぐる

昼からにしき記念病院の眼科で白内障の手術に先立つ
諸検査を受けるため年休をもらった。
予約の十三時半まで時間があったため、病院と道路を隔てた
すぐ東の小山に残る西谷館跡に寄ってみた。

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西谷館は北方の山上にある西谷城跡の根小屋かとも思われるが、その関係は明確ではない。城址の南方には但馬へと通じる古街道が通じ、一帯を治める領主としては押さえておきたいところである。

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明確な切岸と帯曲輪
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北方の平坦地、曲輪跡か?
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切岸が明確

城址一帯は、主郭を主体としてほどよく木々が伐採されている。城址を歩いてみると高所に主郭を置き、周囲に帯曲輪を配していたように見えた。主郭の一角にまだ新しい五輪塔形式の墓碑が建立されていて、彫られた名を見ると「岡本丹後守信光乃墓」とあった。いまも、子孫の方が祭祀されているのだろうか、花が供えてあった。

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かつての城主の供養塔

さて、サクサクッと西谷館を歩きまわったところで病院で受付をすまし眼科の検査を受ける。細かい検査ののち、看護師さんから手術に関しての説明、注意を受けた。ところが、予定される11月はイベントが盛りだくさんで手術後の静養ができそうにない。ということで手術を先送りしてもらった。手術前の検査一式を受けることがなかったので、ポッカリ時間が空いてしまった。

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北側より居館跡を見る

せっかくなので(?)、もう一つ、居館遺構に寄ることにした。
西谷館が押さえる古街道を東に走った郡家の地に残る藤井居館跡で、すぐ東方の小山にある遊谷城の根小屋と思われる。かつて登った時、城址への道があり簡単に登れると思っていたが、なんと!草が生い茂り、工場のものであろう金網の柵が設けられ城址への登道は見つけることも入ることもできなかった。

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主郭の土塁
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土塁と曲輪
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石碑と祠

登れそうなところを探したがない、やむをえず藪を漕ぎ、居館跡の切岸に取り付き、何とか城址主郭に踏み込むことができた。藤井居館は北と東を大土塁で防御した主曲輪、北から東にめぐらした帯曲輪、溝状の横堀で城域を区画している。城址は潅木と雑草に覆われて探索には難儀したが、かつてあった供養碑は健在、小さな祠は残念な状態となっていた。

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虎口、横矢掛が利いている
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北の帯曲輪と主郭の土塁
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横堀跡か?

先の金網、草茫々状態から推して、今では石碑や祠に参る人も絶えてしまったのだろう。蜘蛛の巣を払いながら主曲輪を歩くと東南部に虎口があり山麓から道が登ってきている。登り口の金網に入り口を設け、チョッと草を刈り、主郭曲輪と大土塁の灌木をほどよく伐採すれば素晴らしい居館遺構が現れるのだが、このまま忘れられていくしかないだろう。

来年の大河ドラマ「麒麟がくる」の決定により、波多野秀治が拠った八上城の主郭部の伐採作業が行われ展望を確保した。また、山麓に観光客用の駐車場も設けられた。加えて、福住の安田城、畑氏が拠った八百里城なども木々の伐採作業が行われると聞く。

・多紀郡(現丹波篠山市)の山城マップ

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篠山には100近い城跡があり、その3割くらいは光秀の丹波攻めに際して波多野氏に味方した土豪のものと思われる。西谷館、藤井居館の主と一族、家臣らも波多野氏に属し、自らの城館を棄て八上城で籠城したかもしれない。その歴史はわからないが、戦国期の史跡として、大河をキッカケに最低限の手入れはできないものだろうか。
posted by うさくま at 19:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 篠山の山城
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