今日も丹波は快晴。
かねてより案内をいただいていた辻の歴史を知ろう歩こう会による
歴史ウォーキングに参加して辻の山歩きに汗を流した。
辻の歴史グループ は、集落内に散在する史跡をめぐり
山城の整備作業を行い、埋もれつつある歴史発掘に努められている。
それに賛同するかたちで活動に参加させてもらってきた。
ここ数ヶ月は体調不良、ダブルブッキングなどもあって
不参加が続き、今日は久しぶりの行事参加となった。
辻公民館に8時集合、参加者は13名、意外と少なかったような。
公民館で簡単なセレモニーをすましたのち
歴史会の中心メンバーでDSG先輩のTさんのガイドで
先月、会の皆さんが説明看板を立てられた
ビュースポットをたどる山歩きがスタートした。
前方に東山城址
南山城を見る
まずは、波々伯部一族が拠った淀山城、東山城、南山城をウォッチ、
飛曽山を正面に見ながら郵便屋さんお通った道に踏み込む
少し歩けば東山城の大手道に残る弘長寺址、弘長寺址は寺址というより
館跡だったのではと思われるが、どうだろう。
三椏の花、可愛らしい
ついで、地中から出てきたお地蔵さんを祀る地蔵堂、
一帯はむかし埋め墓だったことから、当時の六地蔵の一つかも。
波々伯部氏にちなむ寺跡は三つあり、二つ目の馬場寺址は
参道を登ると二段の削平地があり、弘長寺址よりお寺らしい雰囲気だ。
ここからひたすら石ころだらけの林道を登っていく
毘沙門堂、勘助さんが住んでいたという住居跡に畑跡で解説を聞きつつ
林道をひたすら登って、後ろを振り向くと遠くに八ケ尾山城が見える。
毘沙門さんの登り口
八ケ尾山が遠くに見える
自動車用に設けられた林道歩きは非常に大味、勾配もきつい、
歩くこと二時間半、やっとのことで据え石に到着。
据え石。下の石の高さ12m(土中は除く)、上の石は6 mだそう
みんなで記念撮影
むかし、山歩きイベントで郵便屋さんの道〜弥十郎岳登山を企画、実施した。その時、整備作業のために何度か登り道開けに汗を流したことが思い出された。今日登ってみて、一所懸命に道開けしたルートは、今や整備作業以前の状態に戻っているのであった。
いま里山の荒廃がいわれるが、山の手入れは少しサボると元の木阿弥となる、実に自然の復旧力はすごい。整備作業を続けるしかないのだが、昔のような村社会が崩壊した現代では、それも難しい。辻の歴史グループが行われてきた、これからも続けようとされている取組は、里山整備の一つのアプローチであろう。残念なのは、グループのメンバーが高齢の一途をたどっていること、前途は多難といえば言いすぎか。