2017年11月04日

おもゼミ国人編、下見行

今日は十二月に予定されている
「丹波ささやまおもしろゼミナール―国人編」の下見行で、市内の藤坂から本郷、大山、そして初田・真南条から当野までを担当者の方と駆け巡った。
まず、藤坂では新田義貞の弟・脇屋義助の後裔という中馬家を訪ね、むかしからズッと祀られてきている古墓を見せていただく。義助の位牌を祀っているという、中馬家の菩提寺・長谷寺を訪ねるも今日も留守だった。なんとか、見てみたいものだが・・・。

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ついで紀氏を称する本郷の中世領主・細見氏の菩提寺・松隣寺を訪ねる。昭和30年代の圃場整備で姿を消した細見氏の伝館跡一帯を歩き、そこから詰めの城址を遠望。居館跡にあったという石碑は行方不明となってしまったが、館に関係する字がいまも残っている。かえすがえす、圃場整備というのは史跡に仇なすものというしかない。というか、しっかり調査、保存するという時代ではなかったのか。
居館がどのような縄張りであったかは知る由もないが、北方部は河岸段丘が自然の備えとなっている。その川を渡った山の中腹に、細見将監の祠があるのだが、ちょっと見学するには厳しい。今回は、スルーに決定した。

天正四年、黒井城攻めに敗れた明智光秀が細見氏と畑氏に挟撃され、あわやというところで命拾いをしたという鼓峠の古戦場跡。永正四年、細川氏の家督争いの余波を受けて、澄元派の中澤氏と高国派の波多野・波々部氏らが戦った福徳貴寺合戦の故地を訪ねる。

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鼓峠の合戦は果たして史実なのか疑問の残るものだが、福徳貴寺合戦は
古文書も伝来し、勝利した波多野氏が戦国大名への途を開いた戦いで
丹波においては特筆されるべき一大事件である。

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西紀の宮田荘から大山荘に移動、中澤氏の菩提寺であった長安寺の名を冠した交差点を北上、地頭・中澤氏が館を構えた殿垣内。そこから、近世中澤一族の墓地がある浄土寺、篤志家で村人の暮らしに意を払った徳永中澤家の屋敷跡、戦国末期、波多野氏の属した中澤氏が明智光秀の丹波攻めに抵抗した大山城跡を経巡る。

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丹波大山荘は京都東寺の荘園として有名なところで、中世を通じて地頭・中澤氏と土地を巡って相論を繰り返した。その経緯は「東寺百合文書」に詳しい。中澤氏は大山荘のほとんどを我が物としていくなかで、わずかに一印谷は最後まで東寺の荘園として続いた。いまも山麓に荘官の館跡といわれる屋敷地が残り、鎌倉時代に拓かれたという星丸池、当時と変わらないという谷奥の風景など、いわゆる日本の原風景を実感できるところだ。

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一印谷のあたりで雨がポツリぽつりと落ちてきた。つぎの酒井一族ゆかりの史跡を巡る前に、雨宿り代わりにいまでは懐かしいたたずまいの食堂で昼食をとる。しかし、雨脚は変わらない。

ともあれ、車の中からでも下見をしようと出発。まず、初田酒井氏が拠った初田館跡を訪ね、酒井一族が氏寺とした波賀野の高仙寺を訪問。残念ながら法要が行われているようで、お寺の方とお話をすることはできなかった。

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高仙寺は改めて出直すことにして、当野酒井氏が勢力を張った当野へ移動。ここには、丹波酒井一党の祖といわれる兵衛次郎政親と一族のものという五輪塔群が祀られている。言い伝えによれば、五輪塔に木刀を供えると頭痛が治るといい、むかしはお参りする人もいたという。久しぶりに訪ねた五輪塔は草に埋もれている、思い悩んでいると五輪塔を守っておられるという酒井家の方が帰ってこられた。

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お話をうかがうと頭痛の話はいまも生きているとのこと、そして、五輪塔群まで案内していただいた。訪問地に選ばれたことを喜んでいただき、見学会の本番の日までに草刈もしておくという嬉しい言葉もいただいた。

こうして、今日の下見行は無事終えることができた。今日の成果を踏まえて、当日配布のレジュメ草稿を見直し、十二月中旬の本番に備えねば。
posted by うさくま at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 篠山歩き
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