朝ごはんを食し、8時、道後館を出発した。
路面電車、新しい車両である
松山自動車道をひたすら南下、宇和島北インターチェンジを下りると
宇和島城が前方に姿をあらわした。
宇和島城は伊達氏十万石の居城、初代の秀宗は伊達政宗の嫡男であったが、
秀吉の偏諱を受けたことから、二男の忠宗が仙台本家の家督を継承、
秀宗は遠く伊予に新たな封を受けたのだった。
宇和島城の縄張は藤堂高虎の手になるものを秀宗が手を加え完成させたという。
車を停め、取り付いた北からの登り口は重臣桑折家のものが使われている。
そこから天守のある本丸まで寂び寂とした石段が続き、高石垣が前途を阻む。
樹木も生茂り、なかなかいい感じの古城である。