2011年03月29日

丹波余田城で、中世武家の歴史にふれる

余田城は誉田城とも書かれ、丹波国氷上郡東方にある余田谷の最奥部に築かれた山城である。
余田谷は上鴨坂・下鴨阪・徳尾を総称したもので、余田谷を東西に貫通する道は、西にたどれば鴨内峠を越えて青垣と結び、東は竹田を経て北に丹後、南に春日へと通じる要路であった。余田谷一帯は西方に存在した御油荘の寄人らが荘外の公田(クデン)を拓き、御油荘の名をかたって国の課役を逃れようとした。のちに御油荘余田として賀茂神社に寄進されたが、荘外の公田であったことから「余田(ヨデン)」と呼ばれるようになったという。

余田-城址
前山川越しに城址を見る (左の小山に余田西城)

城主の余田氏は久下・足立・吉見氏らと同様に関東から丹波に西遷してきた関東御家人の系譜をひく武家であった。伝によれば、元暦元年(1184)二月、余田又太郎為綱が関東より余田谷に来住したことに始まるという。

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posted by うさくま at 17:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 丹波の山城

2011年03月27日

出石で「このすみありこ歴史講演会」を拝聴

かねて入会を申し込んでいた山名氏城跡研究会主催の講演会を聴講するため、出石に出かけてきた。講演会は「このすみありこ歴史講演会」と銘打たれ、お題は会長西尾孝昌氏による「但馬山名氏の国人と城」であった。
西尾孝昌氏は但馬の山城に登る者ならずとも山城ファンでは知らぬ人のいない存在で、西尾氏の描かれる城址縄張図は、縄張図表現法における先駆的存在といえるものである。かくいう、クマも但馬方面の山城攻めに際しては西尾氏の縄張図に多大なる恩恵を被っているひとりである。

出石-講演会


講演会は午後二時からということもあって、まずは名物の出石蕎麦を食してから会場に入ることにした。出石蕎麦はいわゆる皿蕎麦で、そのルーツは信州上田から但馬出石に国替えとなった仙石氏がともなった蕎麦職人に始まるという。そして、白地の出石焼きの皿に盛り付けて食べる様式が確立され、いまの姿になったという歴史を伝える蕎麦の逸品である。味はといえば、店によって個性があるようで、ウサクマ的にはむかし食べた家老屋敷近くの蕎麦の方が美味しかったような…。

出石-蕎麦 出石蕎麦−二人前

さて、講演会会場は盛況!女性の姿も多い、なるほど山城がブームであることを実感!会場で配られたレジュメ資料は、西尾氏の手になる縄張図のオンパレードで、山城ファンには嬉しいものである。西尾氏は 「但馬山名氏と国人」 の歴史とレジュメに収録された山城群との関係を説明されたが、残念だったのは但馬以外から参加したクマには城址に関わる地名にいま一つ理解が及ばなかったこと、城址の場所特定がレジュメからでは分からなかったことだ。
とはいえ、これまで氏の手になる縄張図に密かにお世話になっていたクマにとって、西尾氏ご本人による講演を拝聴できたことは得がたいひと時であった。今後、山名氏城跡研究会の一会員として但馬の山城探索に参加していくなかで、西尾氏の歴史知識にふれられることを思うと、なんとも心が弾んでくるのである。

posted by うさくま at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 山名氏城跡保存会

2011年03月26日

神崎郡市川流域の要地を押える寺前城へ

昨晩、数ある韓国歴史ドラマのなかでも出色の出来だった「イサン」が、ついに最終回を迎えた。イサンの死を哀しんだわけでもなかろうが、今朝、起きて外を見たら積雪!昨年もこのころに積雪があり「雪の果て」となったが、今年も今朝の積雪が「雪の果て」となるのだろうか。

326の雪 今朝の雪とトトロと鬼太郎


この雪で、計画していた播磨方面の山城攻めを「行くべきかどうか」と迷ったが、朝ドラ「てっぱん」のこちらも最終回をみてのち出発した。今日の訪城は神崎郡を流れる市川沿いの山々に散在する城址群、なかでも大山城をメーンとして寺前城、柏尾山城を予定したが、予め入手していた縄張図を車中で見ているうちに寺前城に心惹かれてしまった。

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posted by うさくま at 08:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 播磨の山城

2011年03月23日

いろいろ、花が咲いた。

ここ数日、暖かい日が続いたこともあって
庭の馬酔木、ホトケノザなど雑草の花が咲きほころび
ずっと蕾のままであった沈丁花もポツポツと花が開きだした。

庭の花-沈丁花
ポツポツと咲き出した沈丁花

庭の花-馬酔木
雪に耐えて花開いた馬酔木

庭の花-雑草
ホトケノザ、名も知らぬ雑草の花もアップで見るとキレイだ

東北、関東の地震は痛ましい限りだが
季節は変わることなくめぐっている。
とはいえ、夕方になってから妙に寒くなってきた…!
去年は三月二十九日に雪が降ったことだし、
まだ、油断はできないな。
posted by うさくま at 18:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 花便り

2011年03月20日

戦国倶楽部−京丹波の山城を攻める。

昨日の周山城登山に続いて、今日は戦国倶楽部のオフ会で京丹波の八木城、新庄城、猪倉城を攻略する。参加メンバーは、佐吉さん、播州さん、播磨屋の三人となった。はじめの予定は、美作の山城攻めであったが、先日来の降雪と天気に恵まれていないこともあって急遽近場の山城攻めとなった。

八木城は丹波守護代内藤氏の居城で、山麓には守護細川氏ゆかりの寺があるなど中世丹波の中心となったとことろだ。また、八木城は波多野氏の拠った八上城、赤井氏が拠った黒井城と並び称される「丹波の三大山城」の一つである。丹波篠山で集合してのち、デカンショ街道(京街道)を東進する。八木城の場合、北方山麓が大手にあたり、内藤ジョアンの碑が登り口の目印となっている。

戦国-八木城址01
山上主郭より大堰川方面を眺望

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posted by うさくま at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦国倶楽部

2011年03月19日

丹波山城フィールドワークで、周山城に登る。

亀岡文化資料館の丹波山城フィールドワークに参加して周山城に登山。亀岡城築城400年を祝って企画されたという丹波山城フィールドワーク、亀岡市外在住の身ながら昨年秋の八上城に参加させてもらって以来、年末の黒井城、そして、今日の周山城が最後の訪城地となった。

周山-土の城虎口
土の城への登り口、林道が城址をギリギリに掠めている!危ういところであった。

周山城そのものは今回の登山で三度目の訪城になるが、コーディネーターは資料館長の黒川氏、ガイドは丹波の山城に詳しい大山崎歴史資料館の福島氏という得がたい豪華メンバーである。聞けば、東北・関東の地震もあったこととて中止にしよう…という声もあったらしいが、派手はイベントでもなし予定通りに開催となったらしい。被害にあった人には申し訳ないが、やれるのであれば「やる!」という自然体が一番だと思う。
周山城へは東方山麓を流れる弓削川から登城道があるが、今冬の雪による倒木で通行が危険な状態のため、西方の黒尾林道よりの登山となった。

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posted by うさくま at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史探索

2011年03月17日

早春の雪が積もった

里から山、諸処の梅がほころび
セツブンソウ、雪割イチゲなどの山野草が花開いた…
春も間近いと思っていたら
断続的に雪の降る日が続き、今朝も早春の雪景色となった

雪_317松尾
松尾山を遠望

雪_317盃岳
盃ヶ岳を遠望

雪_317ととろ 雪_317山茶花
雪の中のトトロ(pochi作)  白・赤・緑のコントラストがキレイな山茶花

雪が多い年は、物生りがいいそうだから
それはそれで歓迎すべきことなのであろう。
今週末は彼岸の入り、春はすぐそこだ。
posted by うさくま at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年03月15日

天寧寺城・金山城・猪崎城に登った。

今年は雪が多くて丹波から但馬の山城攻めは思うに任せられなかったが、やっと、2011年最初の丹波の山城攻めを堪能した。
丹波の戦国史といえば、多紀郡八上城に拠った波多野氏、氷上郡黒井城に拠った赤井氏、そして船井郡八木城に拠った内藤氏が三強といわれる。たしかにその通りだが、歴史の古さと家系の明確さからいえば、かつて天田郡のうち金山郷とよばれた現在の大呂界隈を領した金山氏がいる。また、天田郡東部に勢力を張り、福知山城の前身となる横山城を築いた横山氏もいる。それぞれ、全国的には無名の存在だが、丹波史に残した足跡は小さくない。

天寧寺城
天寧寺城南端曲輪に祀られる秋葉神社

金山城堀切
金山城主郭西方に切られた大堀切

猪崎城横堀 猪崎城主郭を捲く横堀

今日は、そんな金山氏が拠った金山城と天寧寺城、そして塩見氏が本城とした猪崎城を経巡ってきた。なかでも金山城は2007年六月に城攻めを試みたが攻略することができなかったところで、以後、あれこれ資料を集めるなど満を持して再訪したのである。実際に登ってみて、規模壮大、曲輪・切岸・土塁・大堀切など見どころイッパイ、何よりも残存状態が良好、実に素晴らしい城址であった。何事でもそうだが 「百聞は一見に如かず!」 ということを改めて思い知ったことである。
塩見氏の猪崎城も素晴らしい城址で、石垣こそなかったが、曲輪構成、主郭を取巻く横堀など近代城郭の先駆けを感じさせるもので見応え十分であった。やはり、全国に数ある山城のなかで丹波の山城攻めが楽しい…、かも!
posted by うさくま at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 丹波の山城

2011年03月13日

2010年度 講座「丹波学」、最終講座に参加

2010年度 講座 「丹波学」 の最終日、テーマは 「丹波再発見総括シンポジウムと京都丹波の史跡巡り」 に参加して亀岡へ。
参加人数は百人以上、バス三台に分乗という大所帯。参加者の顔ぶれはと見れば、平均年齢六十歳は優に超えた団塊世代と見受けられる方々がほとんどだ。団塊世代は現役時代もすごかったが、第二の人生における勉強熱心さもすごい!さすがに戦後日本の復興を支えてきた人々ではある、と感心した次第であった。

丹波学-5_穴太寺 穴太寺にて

さて、史跡巡りは西国二十一番札所菩提山穴太寺と篠村八幡宮、いずれも何度も訪れたところだが、今日のガイドは亀岡文化資料館長の黒川氏、その博識と歯切れのいい案内は流石であった。とくに、篠八幡宮は、足利高氏が旗上げをしたところであり、丹波の中世史における重要ポイントの一つである。黒川氏の解説にも熱がこもった。

丹波学-5_篠八幡 足利高氏が旗上げをした篠八幡

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posted by うさくま at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史探索

2011年03月10日

ひこにゃん が届いた。

丹波は、先日に続く寒の戻りで雪が積もった。
ポツポツと咲いている山茶花が見事な赤を見せているが
昨年には咲いていた馬酔木の花は蕾状態である。

雪の山茶花_20110310

一昨日、花が開いているのを見たばかりのセツブンソウや雪割イチゲは
この雪で凍ってしまったのではなかろうか?
いやはや、春も行きつ戻りつといったところだ。

ところで先日、何気にアマゾンサイトを見ていて
ひこにゃん ぬいぐるみ (Mサイズ=945円) が目にとまり
冗談半分で注文したのが、さっき届いた。

ひこにゃん

思った以上に可愛く、手触りも良い!
ひこにゃん が数ある ゆるキャラのなかで トップというのがよく分かる。
これは、いい買い物をしたかも。
posted by うさくま at 18:56| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2011年03月08日

セツブンソウがほころぶ

平安時代、東寺の荘園-大山荘として歴史に登場した古い村−大山
今年も大山の里にセツブンソウがほころんだ。
先月末、そろそろかなと見に行ったときは蕾すらなく、
三月になってからも降り続いた雪の所為で、例年に比べて一ヶ月遅れの開花となった。

大山-節分草
大山-節分草02 可憐なセツブンソウ

近くのお爺さんいわく、今年の寒さはひとしおで、丈も低いとおっしゃていた。
また、ズッとセツブンソウやアズマイチゲなどを
手入れされてきた御婆さんが体調不良で入院されたとのこと。
絶滅してもおかしくない野の花を大事に手入れされてきた御婆さん
良くなられたとしても、丹波には帰ってこられないのではなかろうか
…などと思われて、なにやらシンミリさせられたことだった。

大山-セリバオーレン
大山-雪割イチゲ
上)セリバオーレン  下)雪割イチゲ

御婆さんに代わって地元の方々が
野花の手入れをされ、遅まきながら今年も可憐な花を楽しめた。
セツブンソウの他にも、アズマイチゲ、雪割イチゲなどが蕾をつけており
野花は変わらぬ姿を今年も見せてくれそうだ。
近くの山には梅の花が咲きそろい、本格的な春の訪れも近い。
posted by うさくま at 14:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 花便り

2011年03月04日

今日も丹波は雪

今朝も丹波は積雪、いまも雪が舞っている。
昨年の秋、全国的に熊の出没情報が多く
丹波・但馬も熊出没のレッドゾーンとなっていて山城攻めは控えていた。
熊が眠っている冬の間に登ろうとしたのだが
例年にない雪の多さでそれもままならず、こちらも冬篭りの日々だった。

雪-020402 シンシンと降る雪

三月を迎え、正月来、山に残っていた雪も融けたころだし、
この週末あたりに丹波の山城行! などと考えていたのだが、
そうは問屋は簡単に卸してくれなかった。

雪-020401
秘蔵の鬼太郎人形で、今日の積雪を楽しむ

昨日と今日の積雪で丹波・但馬の山城攻めは
また、しばらく見合わせるしかなさそうだ。


posted by うさくま at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年03月03日

雪の節句

今日は、春の節句−雛祭り。
週間天気予報では、今週は寒の戻りがあって雪の降るところもある
などと予報していた通り、昨日より雪がぱらついていた。
今朝、外を見るとウッスラとだが久しぶりの積雪、
遅咲きの山茶花の赤を際立たせていた。

節句の雪01
節句の雪02 寒の戻り、今朝の雪

関西に春を呼ぶ行事−お水取りが
いま、奈良の東大寺で粛々と行なわれている。
お水取りが終われば、春のお彼岸だ
『暑さ寒さも彼岸まで』 というように
本格的な春の訪れを目前にした、この冬−名残の雪である。
posted by うさくま at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記